
大学生の夏休み。
みんなで旅行に行ったり、帰省してリフレッシュされる方もいれば、インターンシップに参加し、興味のある職種について就業体験をされる方もいるのではないでしょうか。
最近では授業の一環としてインターンに参加し単位を取得する学生も多いですよね。
インターン先ではどんな業務を行って、参加する人たちはどのような人なのだろう。
そう思う方が多くいると思います。
しかし、インターン先で怪我したらどうしよう。と思う方は多くはないですよね。
皆さんインターン先で知りえた情報、友達に話したりしていませんか?
今回はあまり重要視されていないインターン中のリスクとその後について、紹介していこうと思います!
インターンシップ参加中に起こりえるリスク
インターンシップ参加中に起こりえるリスクについて、
学生側のリスクと受入企業側に生じるリスクの2つに分けて紹介していこうと思います。
学生側のリスクは学生自身のケガ

インターンシップといっても、様々な種類のインターンシップがありますよね。
業界説明や会社説明、ディスカッションなど座学がメインのものあれば実際に業務を行うインターンもあります。
ここでいう学生自身がケガをしてしまう場合とは、
・工場見学中に転んでけがをした
・機械に巻き込まれて腕を骨折してしまった
・倉庫内の荷物が落下し頭をぶつけてしまった
・インターン先に向かう途中で事故にあってしまう
インターン中のケガは誰が補償してくれるのでしょうか、はたまた自己責任?
次に、このような事態が発生した場合にどのような対処がされるのか説明していきます。
インターン中のケガ、労災は適用される?
インターン参加中に自身がケガをした場合、インターン生が労働者と認められれば労災からの補償が受けられます。
それではどのような場合に労働者と認められるのでしょうか。
労働者と認められやすくなる場合
・学生に対して対価を払っている
・期間中、別のアルバイトが事実上できない
・インターン生が直接生産活動に従事させられている など
このような場合には労災が適応される可能性が高いです。
しかし、上記の条件が当てはまる例は少ないですよね。
インターンシップの大半は参加者が労働者と認められない場合が多いと思います。
労働者と認められない場合は自己負担となりますが、事前にインターンシップ用の保険に
入っていれば補償対象となります。
別記事に紹介していますので、よろしければご覧ください!
次に、受入企業側に生じるリスクについて紹介していきます。
こちらは、学生によって企業が損害を被る場合のリスクをさします。
企業側に生じるリスク~3つの損害賠償~

インターン生を受け入れる企業側は、インターン実施中に 4 つのリスクが起こりえる可能性があります。
4つの種類について、順に紹介していきます!
備品等の破損
学生がインターンシップ中、故意過失に限らず企業の備品を壊してしまった場合は学生に賠償責任が発生することが考えられます。
企業のスマートフォンやパソコンを落として破損など、他人事ではありませんよね。
第三者に与えた損害
学生がインターンシップ中に、第三者にケガを負わせたり、
衣服や持ち物などを破損した場合にも賠償責任が発生することが考えられます。
しかし、1と2のリスクについては以前紹介した学研災付帯賠償責任保険に加入していれば、賠償金額が補償されます!
企業秘密の漏えい
インターンシップ中に一番起こりやすい事例がこの“企業秘密の漏えい”となります。
ここでいう企業秘密とは、
例えば
・インターン先で知りえた企業の営業戦略
・ターゲット層
・商品の企画
などがあげられます。
上記の情報がすべてではなく、何が秘密情報に該当するのかあらかじめ確認することが大切です。
また、企業の内部情報以外にも、人材会社などでは、顧客の個人情報を知りえる可能性もあります。
これらの情報を SNS や家族、友人に話すことも厳禁です。
もし外に流出してしまった場合、学生側は秘密保持義務を違反したとみなされ、損害賠償が請求されます。
また、受け入れ先企業と大学がインターンシッププログラムを結んでいた場合には、大学側も学生が企業の秘密情報を漏えいした責任を負うことになります。
秘密漏えいはすべて自己責任
インターンシップ中に知りえた企業の秘密情報の漏えいは
インターンシップ用の保険でも適応されません。
請求された損害賠償額はすべて自己負担となります。
友人や家族にはいいだろうと思い、つい口に出してしまったことはありませんか?
くれぐれも、秘密情報の漏えいにはご注意ください!
まとめ
今回はインターンシップ中に起こりえるリスクについて
・インターン参加中に負ったケガ
・備品などを破損した場合の賠償責任
・第三者に損害を与えた場合の賠償責任
・インターン先で知りえた情報の漏えい
以上 4 点を紹介しました。
インターンシップ中にケガなんて、賠償責任なんて、思いもよらなかったリスクは意外と他人事ではないですよね。
最後の企業秘密の漏えい以外については、以前紹介した学研災保険や学研災付帯賠償責任保険で補償されます!
これからインターンを予定している方は、事前にインターン用の保険に加入していれば安心ですね!