夏レジャーの定番・ハイキング中に遭難したら?捜索費用や知っておきたい遭難の現状

長かった梅雨が明け、いよいよ夏本番!
夏といえば、海、川、山。
皆さんも海水浴やカヤック、夏山ハイキング等アウトドアレジャーを体験された方は多いのではないでしょうか?
今年は GOTO キャンペーンもあり、これを機に全国各地の人気観光スポットでアウトドアのレジャーを楽しむのも1つの楽しみ方ですね!
しかし、楽しみが増える半面悲惨な事故が起こりえる季節でもあります。
例えば、「〇〇山で男女 3 人を心肺停止状態で発見。日帰りの予定で入山し、登山中に遭難した可能性があるとみて署員らが捜索していた。」
こちらは実際に起きた登山中での遭難事故の一例です。

出典:警察庁『令和元年における山岳遭難の概況』

登山中の遭難は珍しいケースではなく、令和元年の登山遭難件数は 2,937 件、負傷者 1,189 人、うち死亡・行方不明者 299 人
減少傾向ではありますが、平成 30 年度には登山中における遭難件数の過去最多を記録しています。
増え続ける遭難者数
夏山ハイキングをする際、他人事ではありませんよね。
そこで今回は、皆さんにハイキングで遭難した際の経済的リスクについて紹介できたらと思います。
それでは、詳細を順にみていきましょう!

ただのハイキング、なぜ遭難?

なぜこんなにも遭難件数が多いのか。
まずは遭難事故の原因について紹介していきます。
実は、遭難発生の 7 割は下りで起こると言われています。

出典:警視庁『令和元年における山岳遭難の概況』

遭難における理由として、(令和元年)
①道迷い 38.9%
②滑落 16.5%
③転倒 16.8%
遭難事故のうち、最も多い原因は「道に迷うこと」であることがわかりますね。
分岐点での枝分かれ道で迷い込んでしまうケースが多いそうです。
また、下山途中に遭難する場合が多い理由に、
・体力の低下
・下りという気の緩み
上記が主な原因ともいわれています。

遭難につながる心理状態

上記で紹介した遭難の主な理由、「道迷い」について。
正常な判断を持っていたら、迷ったら来た道を引き返せばいいのではと思いますよね。
しかし、いざ遭難した時の心理状態では、そのような判断は難しいものなのです。
事前に知っているか知らないかで、自身が万が一遭難した際の心構えと行動は変わっていきます。
そこでここでは、遭難時の人間の心理状態について紹介していきます。

黒正常性バイアス
正常性バイアスとは、
自分にとって都合の悪い情報を無視したり、深刻な事態でも正常と判断してしまう人間の特性です。
これがなぜ遭難につながるのでしょうか?
実は遭難者の多くが、「自分は遭難なんてしない。ここまで進んできたのだから、この先に登山口があるだろう」。
このような希望的観測を持ってしまうのです。
道に迷っているという自分に都合の悪い事実を過小評価してしまい、希望的な思い込みから更に迷い込んでしまうという心理です。

遭難したら費用はどれくらい?

遭難事故が起きた場合、警察、消防、民間のいずれかの機関が捜索・救助に向かいます。
警察や消防等の公的機関によって救助された場合は、費用は掛かりません。
しかし民間の救助隊よって救助された場合、人数分の日当(1 人当たり2~5万円ほど)や救助隊の食費・交通費等が掛かります。
空からの救助となる場合の費用は以下のようになります。

(民間の場合)
ヘリコプター代
1 時間あたりの捜索につき約 50~100 万円
人件費も考慮すると1日当たり 100 万円程かかるケースは少なくないです。

まとめ

今回は、
・登山中の遭難件数の現状
・遭難時おける心理状態
・遭難した場合にかかる費用

上記 3 点について紹介していきました。

山での遭難は他人事ではないこと、人間の心理状態から道に迷うと遭難しやすいこと、民間での救助は費用がかなりかかる点について、ハイキングに行かれる際は今一度思い返していただけると幸いです。
夏のレジャーを安心して楽しんでもらいたく、別記事に 1day レジャー保険について紹介しています。
こちらの保険は、今回説明した捜索活動に要した費用を保障してくれます。
他にもハイキング中の転倒により骨折した場合なども補償対象内となります。
よろしければご覧ください。

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