学生に多い!飲酒後の酔泳の危険性と水難事故の現状について

“大学生の保険室” 運営担当の田代です。

夏休みに入ると友達と旅行、海や川で遊んだりと自然に触れるアウトドアレジャーを楽しむ機会が増えませんか?

BBQ しながら川遊び、夏の海で海水浴、プールに行ったりと夏でしか味わえないレジャーも数多くありますよね!

しかし!そんな楽しみがある反面、自然ならではの危険もあります。

夏の事故の代表例ともいえるのが、水難事故

大学生の間で多発している水難事故の原因の 1 つに酔泳があげられます。

漢字から何が原因での水難事故か予測できそうですね。

そこで、今回は夏に多数発生、海・川・プールでの水難事故について紹介していこうと思います!

水難事故は死亡・行方不明率が高い事故

夏休み中に起こりやすい“水の事故”。
水難事故といっても、水の中で溺れるだけでしょうと軽く見てはいけません。
警察庁が発表したデータによると、水難事故の発生件数は例年減少傾向にあります。
しかし、水難事故は死亡・行方不明率が高いことも事実です。

出典:警察庁『令和元年における水難の概況』

令和元年の水難者数は 1,538 人
そのうち死亡・行方不明者は 695 人
無事救出は 558 人
負傷者 285 人となります。

事故発生のうち死亡・行方不明者は約半数弱!

例年、無事救出者よりも死亡・行方不明者の方が高い割合を占めているのが水難事故です。

発生件数自体は減少傾向ですが、危険度の高い事故には違いありませんよね。

それでは次に、実際に水難事故が起こりやすい場所について紹介していきます。

事故はどこで発生しやすい?

死亡・行方不明率の高い水難事故ですが、次に実際に発生しやすい場所についてみていきましょう。

出典:警察庁『令和元年における水難の概況』

こちらは死亡・行方不明者の事故発生場所をグラフに表したものです。

令和元年の死亡者・行方不明者 695 人について、発生した場所別にみると、多い順に
・海 378 人(54.5%)
・河川 225 人(32.4%)
海と川で全体の半数以上を占めています。

また、行為別にみると
・魚とり・釣り 218 人(31.4%)
・水遊び 60 人 (8.6%)
意外と水遊びでの事故は起こりにくいと思いますが、他にもボート遊び、スキューバダイビング、サーフィンでの事故で命を落とした方もいます。

水難事故の危険性と発生場所、行為について紹介していきましたが、次に大学生の間で多発している水難事故の原因について紹介していきます。

大学生の間で多発・酔泳事故とは

酔泳(すいえい)と聞くと、皆さん漢字からどんなことか推測できますか?

答えは、お酒を飲み酔った状態で遊泳する行為のことをいいます。

学生の間で多いこの“酔泳”。

遊泳中の事故では、飲酒をした場合とそうでない場合とを比較すると死亡率は約 2 倍となっています。

大学生になり 20 歳を過ぎてからはお酒を飲む機会も増えますよね。

気分も上がり楽しくなる気持ちもわかりますが、

“泳ぐなら飲むな”

これは絶対です。必ず守っていただきたいのですが、なぜ飲酒を伴う遊泳が危険なのか、これから説明していきたいと思います。

アルコールは全身麻酔薬と共通の作用を持つ

なぜ酔泳が危険な行為なのか、まずは飲酒による体への影響を紹介していきます。

飲酒による体への影響

①判断力・注意力の低下
②運動能力の低下
③ろれつがまわらなくなる
④視野が狭くなる
⑤千鳥足 平衡感覚の乱れ

1から5にかけて飲酒による酔いが強くなっていきます。

ほろ酔い程度なら大丈夫だろうと思った方、ほろ酔いが一番危険なんです!

お酒を少量飲んだらまず1の判断力が低下します。

この時点で、自分がいつもより酔いの症状が強く出ていることに自覚できず、「これくらいなら泳いでも大丈夫」という判断をしてしまい、結果、実際に海に入ったら体がついていけず水難事故につながってしまうのです。

水難事故はお酒の強いも弱いも関係ない

お酒を飲んだら体内のアルコール濃度が上昇し、いわゆる「気分がいい」状態が続きますよね。

気分がいい状態から少し経てば、体内のアルコール濃度は徐々に低下しますがアルコール自体はまだ体内に残っています。

しかし、私たちの感覚から言えば“酔いがさめてきた”と感じます。

この時、酔いが覚めてきたから泳ごうかなと思いませんか?
その瞬間が一番危険です。

なぜなら、脳は酔いがさめてきたと感じるが実際には体は酔っているからです。

ではお酒が強い人は酔わないから大丈夫なのでは?

そんなことはありません。

お酒が強い人は気持ちいいと感じる時間が長いだけであり、体内には確実にアルコールが蓄積されています。

少量のアルコールでも体内に残っていれば、先ほど紹介した判断力の低下につながます。

そのため、お酒が弱くても強くても水難事故には関係なく、同等のリスクを背負っているのです。

まとめ

今回は、

・水難事故の危険性
・発生しやすい場所
・酔泳とは
・お酒に強いも弱いも水難事故には関係ない

以上 4 点について紹介してきました!

お酒に強い自信がある。水泳は得意な方だ。

そう感じても、絶対に飲酒後の遊泳は避けてくださいね。

お酒に強いも弱いも関係ない。酔っていることだけは確かな証拠です。

今回紹介した水難事故含めサーフィン等マリンスポーツ、レジャーには自然ならではの危険があります。
山でのレジャーでは遭難事故が多発しています。

遭難と聞いたら大事だと思われますが、私たち全員が持っている心理状態から簡単に迷ってしまいます。

夏レジャーの定番・ハイキング中に遭難したら?捜索費用や知っておきたい遭難の現状

しかし、1day レジャー保険ならこのようなレジャー一般の危険を補償する内容が充実しています。

別記事で紹介していますので、よかったら覗いてみてください!

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